シャープの電卓を持っていても、使っているのは数字と+-×÷だけ。そういう人はとても多いです。CとCEの違いや、M+や%のキーは、役割が分かればすぐに使えます。この先では、シャープ電卓のキーを「消す」「直す」「ためる」「計算する」の4種類に分けて、使い方を順番に紹介します。
シャープ電卓の使い方はキーを4種類に分けると覚えやすい
シャープの電卓のキーは、役割で分けると4種類しかありません。消すキー、直すキー、ためるキー、計算を短くするキーの4つを覚えれば、電卓の使い方はほぼ足ります。
キーの名前はカシオなど他のメーカーと少し違います。まずは自分の電卓に、どのキーがあるかを見てみてください。
| 種類 | シャープ電卓のキー | 使う場面 |
|---|---|---|
| 消す | C/CE/CA | 計算をやり直すとき |
| 直す | →/+/- | 1桁だけ打ち間違えたとき |
| ためる | M+/M-/RM/CM/GT | 答えを足し合わせたいとき |
| 計算を短くする | %/√/税込/税抜 | 割引や消費税の計算 |
機種によっては、ないキーもあります。学校用や簿記用の12桁の電卓なら、ここで紹介するキーはたいてい付いています。
シャープ電卓のCとCEとCAは消える範囲が違う
シャープ電卓の消すキーは3つあります。いま打った数字だけならCE、計算をやり直すならC、メモリーまで全部消すならCAです。
電卓のCEは表示中の数字だけを消す
CEはクリアエントリーの略です。たとえば「1500+2800」の2800を2300と打ち間違えたら、CEを押して2800を打ち直します。
1500はそのまま残るので、最初から打ち直さずに済みます。
Cは計算を消すがメモリーとGTは残す
Cは、いまの計算を消して0に戻します。ただし、M+でためた数字とGTの合計は消えません。
ここはカシオの電卓と大きく違うところです。カシオではACを押すと計算が消えますが、シャープではCがその役目です。
CAはメモリーまで全部消す
CAはクリアオールの略で、メモリーもGTも含めて電卓の中を全部消します。新しい問題を始める前や、別の人の電卓を借りたときに1回押しておくと安心です。
打ち間違いはシャープ電卓の→キーで1桁ずつ直す
数字を1桁だけ打ち間違えたときは、→キーを押すと右端の1桁が消えます。シャープではこのキーを桁下げキーと呼びます。
たとえば「12345」と打つつもりで「12346」と打ったら、→を1回押して「1234」に戻し、5を打ちます。CEで全部消すより、押す回数が少なくて済みます。
正負を入れかえる「+/-」キーもあります。表示されている数字の前にマイナスが付いたり外れたりします。
シャープ電卓のメモリーキーは2つの計算をまとめるときに使う
メモリーキーは、計算の答えを電卓の中にためておくキーです。「120×3」と「80×5」のように、別々の計算の答えを足したいときに使うと、メモに書き写さずに済みます。
メモリーの使い方はM+で足してM-で引く
M+は表示されている答えをメモリーに足します。M-はメモリーから引きます。
買い物の合計なら、次の順に押します。
- 120×3と押して、M+を押す(メモリーに360がたまる)
- 80×5と押して、M+を押す(メモリーが760になる)
- 50円引きのクーポンがあれば、50と押してM-を押す
- RMを押すと、合計の710が出る
メモリーに数字が入っている間は、画面の端に小さく「M」と出ます。これが出ていれば、メモリーに何か残っています。
RMで呼び出してCMで消す
RMはメモリーの中身を画面に出すキーで、CMはメモリーを0に戻すキーです。CMを押すまでメモリーは消えないので、次の計算に入る前に押しておきましょう。
%キーと税込キーでシャープ電卓の割引計算を短くする
シャープの電卓は、%キーの押し方がカシオと違います。シャープでは「元の値段 - 割合 %」の順に押すと、割引後の値段がそのまま出ます。
シャープ電卓の割引と割増は-と+のあとに%
| 計算したいこと | 押す順番 | 表示 |
|---|---|---|
| 2000円の20%引き | 2000 - 20 % | 1600 |
| 2000円の10%増し | 2000 + 10 % | 2200 |
| 2000の15%はいくつ | 2000 × 15 % | 300 |
| 30は120の何%か | 30 ÷ 120 % | 25 |
カシオの電卓では、割引は「2000×20%-」の順に押します。2台を使い分けている人は、押す順番が逆になるところに気をつけてください。
電卓の税込キーは税率を一度合わせてから使う
税込キーと税抜キーがあるシャープ電卓なら、値段を打って税込を押すだけで消費税込みの金額が出ます。
ただし、最初に電卓に入っている税率が10%になっているかを確かめておきましょう。多くの機種は、次の順に押すと税率を10%に合わせられます。
- Cを押す(CとCEが1つのキーなら2回押す)
- 税率設定キーを押す
- 1と0を押す
- もう一度税率設定キーを押す
税込キーと税抜キーがない機種では、税率は設定できません。一部の機種は押し方が違うので、取扱説明書の税率の項目を見てください。
同じ数で何度も計算するならシャープ電卓の定数計算とGT
シャープの電卓は、演算キーを1回押すだけで定数計算ができます。カシオのように+や×を2回押す必要はありません。
足し算と割り算はあとの数が定数になる
足し算では、+のあとに打った数が定数になります。「2+1=」と押したあと、「3=」と押すと4、「4=」と押すと5が出ます。
割り算も同じで、÷のあとの数が定数です。「100÷4=」で25を出したあと、「60=」と押すと15が出ます。
掛け算は最初の数が定数になる
掛け算だけは、最初に打った数が定数になります。「1.08×500=」と押したあと、「800=」と押すと864が出ます。
同じ税率や同じ単価でいくつもの値段を出したいときは、その数を先に打っておくと便利です。
電卓のGTは=で出た答えを全部足す
GTはグランドトータルの略です。GTが使える状態にしておくと、=を押して出た答えが自動でたまっていきます。
最後にGTを押すと、それまでの答えの合計が出ます。品目ごとの小計を出しながら総額も知りたいときは、メモリーキーよりGTのほうが押す回数が少なくて済みます。
カシオから持ち替えたらシャープ電卓はまずスイッチをFに合わせる
学校や職場でカシオを使っていた人が、シャープに持ち替えると迷うところは3つです。最初に小数点のスイッチをFに合わせ、CとCEの役割と、%の押す順番だけ覚え直せば、すぐに同じ速さで打てます。
シャープ電卓の小数点スイッチはFにしておく
画面の下に「F 5 4 3 2 1 0 A」のようなスイッチがある機種は、まずFに合わせてください。Fは小数点以下を切らずにそのまま出す設定です。
数字に合わせると、その桁で答えが切り捨てや四捨五入されます。簿記や数学の問題で答えが合わないときは、このスイッチがずれていることがよくあります。
シャープとカシオの電卓で使い方が違う3か所
- 計算を消すキーは、シャープがC、カシオがACです
- 割引の計算は、シャープが「2000 - 20 %」、カシオが「2000 × 20 % -」の順です
- 定数計算は、シャープが演算キーを1回、カシオが2回押します
試験で使う人は、本番まで同じ電卓を使い続けるのがおすすめです。キーの位置を指が覚えるので、打ち間違いが減ります。
まずやることは、スイッチをFに合わせて、→キーとM+を1回ずつ押してみることです。この2つを使うだけで、シャープ電卓の計算はぐっと速くなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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