英語の参考書を買ったのに、最初の数ページで止まっていませんか。英語の参考書は、種類ごとに使い方がまったく違います。単語帳と文法書と英文解釈の本を、同じように頭から読んでいると、時間のわりに覚えられません。ここでは、英語の参考書の種類別の使い方と、1冊を終わらせて次に進むタイミングを紹介します。
英語の参考書は種類によって使い方が違う
英語の参考書は「覚える本」「理解する本」「調べる本」「練習する本」の4つに分けて、それぞれ使い方を変えるのが基本です。
いちばん多いのは、どの本も1ページ目から順番に読んでしまうパターンです。単語帳を読み物のように読んだり、分厚い文法書を最初から全部読もうとしたりすると、途中で手が止まります。
まずは、手元にある英語の参考書がどの種類かを確かめてください。
| 種類 | 何のための本か | 使い方の基本 |
|---|---|---|
| 英単語帳 | 覚える本 | 1回の量を多くして何周もする |
| 講義系の英文法の参考書 | 理解する本 | 1日1項目を読んで例文を音読する |
| 総合英語などの分厚い文法書 | 調べる本 | 分からないときに辞書のように引く |
| 英文解釈や問題集 | 練習する本 | 自分で解いてから解説を読む |
どの種類にも共通するのは、1冊を3周以上することです。1周目で全部を覚えられる人はいません。1周目は「こんなことが書いてある」と知るだけで十分です。
英単語帳の使い方は? 1回100語を毎日くり返す
英単語帳は、1日に10語ずつ丁寧に覚えるより、1回100語くらいをざっと見て、それを毎日くり返すほうが覚えられます。
単語は、見た回数が多いものから覚えていきます。1語に何分もかけるより、1語2〜3秒で次へ進み、同じ単語に何度も出会うほうが早く頭に残ります。
英単語帳の使い方は、次の4ステップです。
- 英単語を見て、日本語の意味を1〜2秒で言えるか試す
- 言えなかった単語にだけ、えんぴつで小さく印を付ける
- 100語終わったら、印の付いた単語だけをもう一度見る
- 次の日は、前の日の100語を見直してから新しい100語に進む
意味を書き出す必要はありません。書くと1語に時間がかかり、1日にこなせる量が減ります。発音が分からない単語だけは、音声を聞いて声に出しておくと、リスニングでも気づけるようになります。
1冊の目安は、2〜3か月で5周以上です。5周目で印の付いた単語が全体の1割を切れば、その単語帳は仕上がったと考えてOKです。
英文法の講義系参考書の使い方は? 1日1項目で音読まで
講義系の英文法の参考書は、1日1項目を読んで理解し、その項目の例文を5〜10回音読するところまでを1セットにします。
講義系の参考書は、先生が授業で話しているような文章で書かれています。読むだけで「分かった」と感じやすい本です。ただ、読んで分かったことと、問題で使えることは別です。
1項目ごとの進め方は次のとおりです。
- 説明を読んで、なぜそうなるのかを理解する(15分くらい)
- その項目の例文を、意味を思い浮かべながら5〜10回音読する
- 章末の確認問題があれば解く
- 間違えた問題に印を付け、なぜ間違えたかを一言メモする
理解と音読の割合は、理解が2割、音読が8割くらいで考えてください。英文法の説明を何度も読み返すより、例文を口に出したほうが、問題を見たときに形がすぐ浮かぶようになります。
英文法の参考書はノートにまとめ直さなくていい
英文法の参考書の中身をノートにきれいに書き写すのは、時間のわりに覚えられないのでおすすめしません。書き込むなら、参考書の余白に、自分が間違えた理由を短く書くだけで十分です。
総合英語など分厚い参考書の使い方は? 辞書のように引く
総合英語のような分厚い英文法の参考書は、1ページ目から読み進めず、分からないことが出てきたときに引く本として使います。
この種類の参考書は、高校で習う英文法がほぼ全部入っていて、ページ数も数百ページあります。最初から読み切ろうとすると、たいてい「時制」や「助動詞」の章あたりで止まってしまいます。
おすすめの使い方は次の3つです。
- 講義系の参考書や問題集で分からないところがあったら、索引で探して該当ページだけ読む
- 読んだページの端に小さく印を付けて、何度も引いた項目が分かるようにしておく
- 定期テストの前は、テスト範囲の章だけを読み、例文を音読する
何度も引いたページは、自分が苦手な文法です。印が3つ以上付いたページは、講義系の参考書の同じ項目に戻ってやり直すと、苦手がひとつずつ減っていきます。
英文解釈と問題集の使い方は? 先に自分で解いてから解説を読む
英文解釈の参考書や英語の問題集は、解説を先に読まず、必ず自分で解いてから答え合わせをします。
解説を読んでから問題を見ると、全部できた気になります。でも、それでは自分がどこでつまずくのかが分かりません。
英文解釈の参考書の使い方は、次の3ステップです。
- 英文に、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)を自分で書き込み、和訳をノートに書く
- 解説の構造の説明と見比べて、違ったところに印を付け、原因を一言でメモする
- 英文を、意味の切れ目を意識しながら5〜10回音読する
和訳は、頭の中で済ませずに紙に書いてください。頭の中だと、あいまいなところをそのまま通り過ぎてしまいます。
間違えた原因は、2つに分けておくと次にやることが決まります。単語の意味を知らなかったなら単語帳に戻り、文の形が取れなかったなら英文法の参考書の該当項目に戻ります。
英語の参考書を次の1冊に替えるのは9割解けるようになってから
英語の参考書を次の1冊に替えるのは、その本の問題や例文を9割以上すぐに答えられるようになってからで十分です。
途中で「この参考書は自分に合わないかも」と感じて、別の本に替えたくなることがあります。けれど、2冊目に移っても、同じところで止まることがほとんどです。
次の1冊に進んでいいかは、次の3つで確かめてください。
- 印を付けた問題や単語が、全体の1割を切っている
- 例文を見て、どの文法の項目の文なのかすぐに言える
- 間違えた問題の理由を、人に説明するつもりで口に出して言える
反対に、次のようなときは替えたほうがいいです。
| こんなとき | どうするか |
|---|---|
| 説明の半分以上が分からない | 1段階やさしい英語の参考書に替える |
| 1周目からほぼ全部解ける | 1段階むずかしい本に進む |
| 3周しても同じ問題で間違える | その項目だけ別の講義系の参考書で読み直す |
英語の参考書は、何冊持っているかより、何周したかで力がつきます。今使っている1冊のどこに印が多いかを見て、まずはその章からやり直してみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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