膨張したモバイルバッテリーの捨て方 燃えないごみに出せない理由と出せる先

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机に置いたモバイルバッテリーがガタつく、ケースのすき間が広がっている。それは中の電池が膨張しているサインです。

膨らんだモバイルバッテリーは、燃えないごみにも家電量販店の回収ボックスにも出せません。捨て方を間違えると、収集車やごみ処理施設で火が出る原因になります。

ここでは、膨張に気づいた直後にやることから、保管のしかた、出せる先と問い合わせのしかたまで、順番に紹介します。

膨張したモバイルバッテリーは燃えないごみに出せない

モバイルバッテリー

膨張したモバイルバッテリーは、普通ごみや燃えないごみの袋に入れて出さないでください。

モバイルバッテリーの中身はリチウムイオン電池です。

収集車の中で押しつぶされたり、処理施設で砕かれたりすると、ショートして火が出ることがあります。

環境省のまとめでは、リチウムイオン電池が原因とみられるごみ収集車や処理施設の火災は、1年間で8,000件を超えています。

膨張しているものは、膨張していないものより中の状態が悪く、少しの力でも発火しやすくなっています。

膨らんだモバイルバッテリーを、乾電池の回収箱や小型家電の回収ボックスに入れるのも避けましょう。回収した人や施設が危ない目にあいます。

モバイルバッテリーの膨張に気づいたら最初にやる4つのこと

まず充電と使用をやめて、燃えにくい場所に移すのが先です。

捨て方を調べるのは、そのあとで十分間に合います。

  1. 充電ケーブルとスマホを外す
  2. 本体を押したり曲げたりせず、そっと持ち上げる
  3. カーテンや布団から離れた、床やシンクなど燃えにくい場所に置く
  4. 熱くなっていないか、焦げたにおいがしないかを確かめる

触れないほど熱い、煙が出ている、においがきつい。こんなときは自分で動かそうとせず、その場を離れてください。

火が出たときは、迷わず119番に連絡しましょう。

膨張のサインは、ケースのすき間が開く、机に置くと回る、ボタンが押しにくい、充電中に前より熱くなる、などです。1つでも当てはまれば使うのをやめましょう。

膨張したモバイルバッテリーは絶縁テープと金属缶で保管する

モバイルバッテリー

回収に出すまでの間は、端子をビニールテープでふさぎ、ふた付きの金属缶に入れておきます。

ショートの多くは、端子がほかの金属に触れて起きます。

USBの差し込み口はすべてテープでふさいでください。

セロハンテープははがれやすいので、電気を通さないビニールテープを使います。

膨張したモバイルバッテリーを保管する手順

  1. USBの差し込み口をビニールテープでふさぐ
  2. お菓子の缶など、ふた付きの金属缶に1個だけ入れる
  3. 直射日光の当たらない、涼しい場所に置く
  4. 缶のまわりに紙や布など燃えやすいものを置かない

ほかの電池や鍵、小銭と同じ缶に入れるのはやめましょう。

缶の外側に「膨張したモバイルバッテリー」とメモを貼っておくと、家族がうっかり開けずにすみます。

膨張したモバイルバッテリーの捨て方は自治体かメーカー

膨張したモバイルバッテリーを出せるのは、住んでいる市区町村の窓口か、作ったメーカーの回収窓口の2つです。

自治体の有害ごみや危険ごみの回収

環境省は市区町村に、膨張や変形したリチウムイオン電池をほかの電池と分けて回収するよう求めています。

そのため、膨張したものを受け付ける自治体が増えています。

出し方は自治体によって違います。

決められた日に別の袋で出す地域もあれば、清掃事務所に持ち込む地域もあります。

お住まいの自治体のごみ分別ページで「モバイルバッテリー」「リチウムイオン電池」を探して確かめましょう。

メーカーの回収窓口

メーカーによっては、膨張したモバイルバッテリーも引き取る窓口があります。

本体の裏に書かれたメーカー名で、公式サイトのサポートページを探してみてください。

リコール(自主回収)の対象になっている製品なら、無料で引き取ってもらえることもあります。

申し込むときは、型番と買った時期を聞かれることが多いので、本体の裏の表示をスマホで撮っておくと話が早いです。

メーカーから送り方の案内が来たら、その指示どおりに梱包してください。

自分の判断で普通の封筒や宅配便で送るのはやめましょう。膨張した電池は、送り方に決まりがあることが多いです。

JBRCの回収ボックスと家電量販店は膨張品を受け付けない

家電量販店やホームセンターにある小型充電式電池の回収ボックスは、JBRCという団体の仕組みです。

JBRCは、外装が破損、変形、膨張、液漏れしたものは回収できないとしています。

膨張していない電池なら回収ボックスに出せますが、膨らんだものは持ち込まないようにしましょう。

出す先 膨張したもの 出す前に確かめること
市区町村の回収 受け付ける自治体が多い 収集日か持ち込み先
メーカーの回収窓口 メーカーによって受け付ける 申し込み方法と送り方
JBRCの回収ボックス 受け付けない 膨張していないものだけ出せる
燃えないごみ 出せない どの状態でも出さない

自治体に電話するときに伝える3つのこと

モバイルバッテリー

「膨張している」「メーカー名」「大きさ」の3つを伝えると、出し方をすぐ教えてもらえます。

ホームページで見つからないときは、清掃事務所やごみの相談窓口に電話するのが早いです。

  • 膨張しているかどうか(ケースが割れている、熱いなども一緒に)
  • 本体に書かれたメーカー名
  • 大きさと重さのだいたいの目安(スマホと同じくらい、など)

「膨らんでいる」と最初に言うと、普通の電池とは別の出し方を案内してもらえることが多いです。

持ち込みと言われたら、保管していた金属缶のまま運ぶと安心です。

自転車のかごや車のダッシュボードなど、揺れて熱くなる場所には置かないようにしましょう。

穴あけや水につける捨て方は発火の原因になる

ガスを抜こうとして穴をあける、水や塩水につける、たたいてつぶす。どれもやってはいけません。

ネットでは「塩水につけて放電させる」という方法を見かけますが、膨張したものでやると、穴から中身が出たり、急に熱くなったりすることがあります。

自分で分解するのも同じです。

膨張したモバイルバッテリーは、自分で何とかしようとせず、自治体かメーカーに任せるのがいちばん安全です。

次のモバイルバッテリーを膨張させない使い方

高い温度と満充電のままの放置を避けると、モバイルバッテリーは膨張しにくくなります。

  • 夏の車内や窓ぎわなど、熱くなる場所に置きっぱなしにしない
  • 布団の上やかばんの中で充電しない
  • 残量は20〜80%くらいで使い、0%のまま長く放っておかない
  • しばらく使わないときは半分くらい充電して、涼しい場所にしまう
  • 落としたあとは、ケースのすき間や熱さをいつもより気にしておく

モバイルバッテリーは、使っているうちに少しずつ劣化します。

充電にかかる時間が長くなった、すぐ空になる。こんな変化が出てきたら、膨張する前に買い替えを考えるタイミングです。

膨張していないうちなら、JBRCの回収ボックスに出せるので、捨て方もずっと楽になります。

使わなくなったモバイルバッテリーを引き出しにしまったままにしている人は多いです。

使わないものは膨張する前に回収ボックスへ出しておくと、あとで困ることがありません。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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