モバイルバッテリーの寿命は何年?使い方別の目安と替えどき

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モバイルバッテリーの寿命は何年なのか、引き出しの古い1台を見て迷っていませんか。

寿命は年数より、何回充電したかで決まります。

毎日使う人と防災用に置いている人では、替えどきが1年以上ずれます。使い方ごとの目安と、家でできる確かめ方を順に紹介します。

モバイルバッテリーの寿命は何年? 目安は1年から2年

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの寿命は、充放電300回から500回、年数でいうと1年から2年が目安です。

メーカー各社の説明も、ほぼこの数字でそろっています。

ここでいう1回は、コンセントにつないだ回数ではありません。容量の100%分を使い切って、100%分を充電したら1回と数えます。

たとえば50%使って充電し、次の日も50%使って充電したら、2日で1回です。

300回から500回に届くと、新品のときより貯められる量がはっきり減ってきます。MOTTERUのコラムでは、500回から1000回ほどで新品の5割から7割に落ちると説明されています。

寿命が来ても、ある日急に使えなくなるわけではありません。スマホを充電できる回数が少しずつ減っていき、使いにくくなったところが替えどきです。
使い方 1年の充放電回数 替えどきの目安
毎日0%近くまで使う 約365回 1年から1年半
毎日半分くらい使う 約180回 2年から3年
週に1回から2回使う 約50回から100回 3年以上
防災用に置いている ほぼ0回 数か月ごとに点検

表の年数は、300回から500回を1年の回数で割った目安です。高温の場所に置いていた場合は、これより早く減ります。

毎日使う人の寿命は? 1年を過ぎたら減り方を見る

通学や通勤で毎日0%近くまで使う人は、1年から1年半で減りの早さに気づくことが多いです。

1日1回使い切ると、1年で約365回になります。300回から500回の目安に、1年ちょっとで届く計算です。

同じ毎日でも、残りが半分くらいで充電する人は1年で約180回です。この場合は2年から3年もちます。

毎日使う人は、充電しながらスマホを使うのをなるべく避けてください。バッテリーから電気を出しながら貯める状態が続くと、本体が熱くなりやすいからです。

カバンの底や服のポケットに入れたまま給電すると、熱がこもります。机の上など、風が通る場所に置いて使いましょう。

週に数回の人の寿命は? 3年以上使えることもある

旅行や遠出のときだけ使う人は、回数が少ないので3年以上もつこともあります。

週に1回から2回なら、1年で50回から100回ほどです。回数だけで見れば、300回に届くまで3年以上かかります。

ただし、使わない間の置き方で寿命は大きく変わります。満充電のまま高温の部屋に置くと、回数が少なくても中の電池は傷みます。

次に使う予定が2週間以上先なら、半分くらい貯めた状態でしまっておくのがおすすめです。

防災用に置いたままの寿命は? 使わなくても少しずつ減る

防災用に置くモバイルバッテリー

使っていなくても電池は少しずつ放電するので、置きっぱなしにせず数か月ごとに点検してください。

いざ停電したときに、0%で使えないという声はよく聞きます。0%のまま長く置くと、充電しても元に戻らないこともあります。

防災用の1台は、次のやり方で見ておくと安心です。

  1. 3か月に1回、残量ランプを見る
  2. 残量が減っていたら、半分から8割くらいまで充電する
  3. 本体が膨らんでいないか、においがしないかを見る
  4. スマホを1回つないで、充電が始まるか試す

点検した日を本体に貼ったシールに書いておくと、次に見る時期を忘れません。

買ってから5年以上たった防災用の1台は、膨らみがなくても新しいものに替えておくと、停電のときに慌てずに済みます。

買い替えのサインは? 充電できる回数が減ったら替えどき

スマホを充電できる回数が減った、満タンまでの時間が長くなった、の2つが出たら買い替えを考えましょう。

メーカーの説明でよく挙がっているサインは次のとおりです。

  • スマホを充電できる回数が前より減った
  • バッテリー本体の充電に時間がかかる
  • 残量があるのに急に給電が止まる
  • 使っているときの本体の熱さが前より強い

このあたりは、すぐ危ないわけではありません。使いにくさが気になってきたら替えれば大丈夫です。

膨らみやにおいが出たらその日のうちに使うのをやめる

本体の膨らみ、変なにおい、音、手で持てないほどの熱は、使い続けてはいけない症状です。

製品評価技術基盤機構(NITE)は、異常を感じたらすぐに充電と使用をやめるよう呼びかけています。NITEに通知されたリチウムイオン電池を使った製品の事故は、約85%が火災につながっています。

膨らんだバッテリーを押してへこませたり、ケースを開けたりするのはやめてください。発火のおそれがあります。金属から離して、燃えにくい場所に置いておきましょう。

家でできる寿命の確かめ方は? スマホを何回充電できるか数える

いちばん分かりやすいのは、満タンのバッテリーでスマホを何回充電できるかを数えることです。

サインを見るだけでは、まだ使えるのか迷いますよね。数字で確かめる方法なら道具はいらないので、一度やってみてください。

  1. モバイルバッテリーを100%まで充電する
  2. スマホの残量を20%くらいまで使う
  3. バッテリーにつないで100%まで充電する
  4. バッテリーのランプが消えるまで2と3をくり返し、回数を数える

買ったばかりのときに同じやり方で数えておくと、あとで比べられます。回数が新品のときの半分くらいになったら、替えどきと考えてOKです。

表示の容量が10000mAhでも、その量がそのままスマホに入るわけではありません。電気を変換するときに一部が減るため、数えた回数が思ったより少なくても、それだけで故障とは限りません。

スマホ側の電池が劣化していても、充電の回数は変わります。スマホを買い替えた直後は、比べる基準も取り直してください。

長持ちのコツは? 残量20%から80%で使い回収ボックスへ

10000mAhのモバイルバッテリー

長持ちさせるコツは、0%と100%のまま置かないことと、熱い場所を避けることの2つです。

オウルテックのコラムでは、残量を20%から80%の間で使うことをすすめています。毎回きっちり守らなくても、0%まで使い切る回数を減らすだけで違ってきます。

  • 夏の車の中や、日の当たる窓ぎわに置かない
  • 充電が終わったらケーブルを抜く
  • 長くしまうときは、半分くらい貯めておく
  • 落としたあとは、膨らみや熱を一度見る

寿命が来たバッテリーは、燃えないごみや燃えるごみに出さないでください。収集車の中でつぶれて発火することがあります。

家電量販店やホームセンターにある、JBRCの小型充電式電池の回収ボックスに持っていくのが確実です。出す前に、USBの差し込み口にビニールテープを貼っておきましょう。

膨らんだものや壊れたものは回収ボックスに入れられないことがあります。お住まいの自治体の案内で出し方を確かめてください。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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