文具売り場で「インデックス付箋」と書かれた細い付箋を見て、普通の付箋やインデックスシールと何が違うのか分からないまま戻した。そんな人は多いです。インデックス付箋とは、ページの端から少し出して貼り、本を閉じたままでも「ここに何があるか」が分かるようにする見出し用の付箋のことです。メモを書く付箋とも、貼ったらはがさないシールとも役目が違います。違いが分かれば、参考書に何枚貼るか、どこに貼るか、いつはがすかまで自分で決められるようになります。
インデックス付箋は、閉じた本の外から見える「見出し」
インデックスは英語のindexで、索引や見出しという意味です。インデックス付箋は、ページの端に貼って外にはみ出させ、閉じた本の横や上から目当てのページを探せるようにする付箋です。辞書の小口に付いているツメと同じ役目を、自分の参考書やノートに後から足せます。
普通の付箋は、メモを書いてページの中に貼るものです。ページを開かないと見えません。インデックス付箋は、書き込みよりも「はみ出す部分」が本体で、細長い形と、透けるフィルムや小さな紙でできているのはそのためです。貼ったままでもノートの中身が読めるように作られています。
普通の付箋を目印代わりにページの端に貼っている人もいますが、幅が広いので中身の文字に重なり、はみ出した部分がかばんの中で折れます。同じ「目印」でも、インデックス付箋は幅7〜12mm、長さ50mm前後の細い型が多く、1ページに2、3本貼っても文字を隠しません。
勉強で使うと、間違えた問題、先生に聞きたいところ、テスト範囲の始まりと終わりが、本を開かずに分かります。探す時間が減るだけでなく、はがした枚数がそのまま「できるようになった数」になるので、進み具合も見えます。
シールとの使い分けは「はがす予定があるか」
インデックスには、付箋とシールの2種類があります。貼ったまま1年使う見出しはシール、用が済んだらはがす目印は付箋と分けると迷いません。
インデックスシールは、紙のタブをラミネートで補強したもので、貼り直しはできないかわりに折れず、破れず、油性ペンで書いた文字が消えません。ファイルの仕切り、辞書のツメ、教科ごとのノートの表紙など、場所が変わらない見出しに向きます。使っている人も、シールは保存用でずっと貼りっぱなし、付箋は仮止めで一時的に使う、と書いています。
インデックス付箋は、はがしても糊が残りにくい再剥離の粘着剤で、貼る位置を変えたり、目的が済んだらはがしたりできます。問題集の間違えた問題、宿題の範囲、あとで質問する場所のように、1週間から1か月で役目が終わる目印はこちらです。
迷いやすいのが「参考書の章の見出し」です。1年使う参考書なら、章の見出しはシールでもよさそうに思えますが、書き込みや貼る位置を後から直したくなることが多いので、はがせるフィルムの付箋のほうが使いやすいです。シールは、貼る場所が二度と変わらないものだけにします。
素材はフィルムと紙。長く貼るならフィルム
インデックス付箋の素材は、フィルムと紙の2つです。1か月以上貼る参考書にはフィルム、1週間で外す問題集の目印には紙、と貼る期間で決めます。
フィルムは、貼った下の文字が透けて読め、破れにくく、水にぬれても波打ちません。長く貼っても糊が残りにくいので、1年使う参考書や教科書に向きます。その代わり、鉛筆やボールペンで書けないものがあり、書き込みたいなら「書ける」と表示されたフィルムか、油性ペンを使います。値段は紙より高めです。
紙は、鉛筆でもシャープペンでもボールペンでも書けて、1パックの枚数が多く、単価が低いです。折れやすく、水にぬれると波打ち、貼ったりはがしたりを繰り返すと粘着力が落ちていきます。問題集を1周する間だけ間違えた問題に貼り、解けたらはがす、という使い方なら紙で十分です。
幅は、細いもので6mmほど、見出しを書くなら12〜25mmです。暗記する語の横に貼るなら細い型、章の名前を書くなら広い型と、目的で幅を変えます。色は5、6色入りが多いですが、勉強で使う色は3色までにします。色が増えるほど、何の色だったかを忘れます。
参考書には章ごとに1枚、300ページで20〜30枚
新しい参考書を手に入れたら、勉強を始める前にインデックス付箋を貼ります。章ごとに1枚、300ページの本なら20〜30枚が目安で、30枚を超えたら貼りすぎです。節ごとに貼ると枚数が増えて、どれを見ればよいか分からなくなります。
- 目次を開き、章の数を数える。章の数がそのまま貼る枚数です。
- 各章の最初のページの端に、上から順に少しずつ位置をずらして貼る。閉じたときに階段のように並び、見出しが重なりません。
- はみ出す部分に、章の名前を2〜3文字で書く。「代理人と代表者」なら「代理」のように縮めます。
- 大きな区切り(部や編)があれば、別の色で貼る。赤を章、青を部のように2色にすると、本の構造が横から見て分かります。
ページの端から出す長さは5mmほどにします。出しすぎるとかばんの中で折れ、少なすぎると本を閉じたときに見えません。横に貼るか上に貼るかは、本棚に立てたときに見える横が基本で、一時的な目印だけ上に貼ると、見出しと目印が混ざりません。
この作業は10分で終わります。資格試験の勉強をしている人が、テキストが配られたら真っ先にインデックスを貼る、貼ると全体を横から見渡せて今どこを勉強しているかが分かる、と書いています。文字を2〜3文字に縮める作業は、章の中身を一言で言う練習にもなります。
勉強での貼り方は、目的ごとに色と位置を分ける
章の見出し以外に、勉強中に貼りたくなる目印は5つあります。間違えた問題、覚える語、先生に聞くこと、宿題の範囲、テストの範囲の5つに、色と貼る位置とはがす条件を先に決めておくと、付箋だらけになりません。
| 目的 | 貼る位置 | はがすとき |
|---|---|---|
| 間違えた問題 | 問題番号の横(ページの横) | 2回続けて解けたら |
| 覚える語や公式 | その語の真横 | 見ずに言えたら |
| 先生に聞くこと | ページの上 | 聞いたら |
| 宿題の範囲 | 始めと終わりのページの上 | 提出したら |
| テストの範囲 | 始めと終わりのページの横 | テストが終わったら |
色は3色で足ります。赤は間違い、黄は質問、青は範囲、のように役目を決めて、表紙の裏に書いておきます。章の見出しはこの3色と別の1色にするか、色ではなく貼る位置(横の上のほう)で区別します。
間違えた問題の付箋は、はがす条件を「2回続けて解けたら」にします。1回解けただけではがすと、次の週に忘れています。復習する日を付箋に書いておく人もいて、翌日、1週間後、4週間後と間を空けて見返す形にすると、はがすまでの回数が決まります。
覚える語の横に貼る細い付箋は、答えを隠す使い方もできます。問題集の答えや教科書の重要語を付箋で隠し、自分で思い出してから外して確かめる。正解したら付箋をはがす、という手順で、隠した数がそのまま残りの課題の数になります。
貼りっぱなしと貼りすぎが、効かなくなる原因
インデックス付箋が役に立たなくなるときの原因は、2つに決まっています。貼っただけで見返さない「貼りっぱなし」と、基準を決めずに何にでも貼る「貼りすぎ」です。どちらも、貼る前にルールを決めておけば防げます。
貼りっぱなしは、付箋を貼った時点で安心してしまう状態です。付箋は「あとでやること」の印であって、やったことの印ではありません。予備校の記事でも、貼った箇所は必ず復習とセットにする、貼った=要チェックと意識する、と注意しています。1週間に1回、付箋の付いたページだけを開く時間を決めると、貼りっぱなしがなくなります。
貼りすぎは、ページが付箋だらけになって、どの付箋を見ればよいか分からなくなる状態です。上で決めた5つの目的以外には貼らない、章の見出しは30枚まで、と数の上限を決めます。付箋が減っていくのが見えると、それ自体が続ける理由になります。
もう1つ、はがし忘れも原因になります。テストが終わった範囲の付箋、提出した宿題の付箋は、その日のうちにはがします。役目が終わった付箋が残っていると、今やるべき付箋が埋もれます。
まず問題集1冊に、章の見出しと間違いの2種類だけ貼る
インデックス付箋とは何かが分かったら、全部の本に貼ろうとせず、1冊から始めます。いま一番使っている問題集に、章の見出し(1色)と間違えた問題(赤)の2種類だけを貼るところから始めてください。この2種類で、探す時間と復習の抜けの両方が減ります。
1週間使って、付箋の付いたページだけを開く時間が取れていれば、質問と範囲の色を足します。取れていなければ、色を足さずに、見返す時間を先に決めます。貼る種類を増やすのは、見返す習慣ができてからです。
素材は、その問題集を1か月以上使うならフィルム、1周して終わるなら紙で十分です。書き込む予定がなければ、透けるフィルムの細い型が一番使いやすく、あとから位置を直せます。1年使う参考書やファイルの仕切りには、はがさないシールを別に用意します。
付箋が減っていく問題集は、そのまま自分の弱点の記録です。テスト前に付箋の残ったページだけを解き直せば、復習は終わりです。貼る、見返す、はがす、この3つが回り始めたら、インデックス付箋は目印として役に立っています。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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