SNSの#勉強のタグで見かける無印良品の四コマノートを買ってみたものの、最初の1ページで手が止まる。原因は、書く内容より先に「1コマに何を入れるか」を決めていないことです。4コマノートの勉強での使い方は、1コマに1つだけ書く、4コマ目を自分用の問題にする、この2つを決めるとページが埋まります。基本の型と教科ごとの割り当て、インデックスの貼り方、裏抜けしないペンの選び方、向かない使い方まで順にそろえました。
4コマノートは「1コマ1つ」で書く暗記ノートになる
無印良品の「週刊誌4コマノート・ミニ」は、A5サイズ、88枚、週刊誌と同じ紙に4つのコマが印刷されたノートです。1コマに1つのことだけ書くと、覚える単位が小さく区切られ、見返すときに目が止まる暗記ノートになります。もとは4コマ漫画の練習用ですが、罫線のノートより「どこまでで1つ」がはっきりするので、勉強で使う人が増えました。
罫線のノートだと、どこから書き始めてどこで区切るかを毎回自分で決めることになります。4コマノートは枠が先に決まっているので、書き出すまでの迷いが減ります。使っている人からも、横罫線だと書き方が定まらないのに4コマノートだと書ける、1ページがコマで区切られているので書き出しやすい、という声が出ています。
逆に言うと、1コマに入る量は少ないです。長い文や大きな図を書きたい教科では足りないと感じる、という声もあります。だから4コマノートは、授業のノートの代わりではなく、覚えることを短くまとめる専用の1冊として使います。
紙は週刊誌と同じ薄い再生紙で、A5なので通学かばんのポケットに入ります。電車やバスで開いて、1コマ目を見て残りを言えるかを試す、という単語帳のような使い方が、高校生の間で広まりました。
基本の型は「テーマ、要点、ひっかけ、ミニ問題」
コマの割り当てに迷ったら、まず1つの型で全部の教科を書きます。1コマ目にテーマと定義、2コマ目に要点を3つまで、3コマ目に間違えやすいところ、4コマ目に穴埋めか○×のミニ問題、この型が一番使われています。
- 1コマ目に、テーマ名と定義を1行で書く。単元名や用語を大きめに書き、その下に定義を1行だけ足します。
- 2コマ目に、要点を3つまで書く。文にせず、単語と矢印でつなぎます。4つ目が出てきたら別のページに分けます。
- 3コマ目に、自分が間違えたところを書く。教科書の注意書きではなく、問題を解いて実際に間違えた点にします。
- 4コマ目に、自分用のミニ問題を書く。穴埋めか○×の形にして、答えは小さく下に書きます。
4コマ目を問題にするのが、この型の中で一番大事です。見返すときに1〜3コマ目を手で隠し、4コマ目の問題だけを解くと、覚えたかどうかがその場で分かります。答えをオレンジのペンで書いて赤シートで隠すと、ページを見るだけで小テストになります。
1ページに1テーマなので、88枚なら88テーマ、見開きの16コマを使えば大きなテーマも1見開きに入ります。テーマが4コマで足りないときは、無理に詰めず、続きを次のページの1コマ目から書きます。
教科で変えるのは3コマ目と4コマ目だけ
基本の型が決まったら、教科ごとに少しだけ変えます。1コマ目と2コマ目は全教科同じにして、3コマ目と4コマ目だけを教科に合わせて変えると、ノートの見た目がそろい、見返すときに迷いません。
| 教科 | 3コマ目 | 4コマ目 |
|---|---|---|
| 英語 | 似ている単語、混同する熟語 | 例文の穴埋め(単語を空ける) |
| 数学 | 公式を使う条件、途中式でつまずく所 | 数字だけ変えた類題 |
| 理科 | 例外、実験での注意 | 図の名前を空欄にした確認問題 |
| 社会 | 原因と結果のつながり | 年号と人名の穴埋め |
| 古文と漢文 | 現代語と意味が違う語 | 短い文の現代語訳 |
英語は、高校生新聞に載った高校生の使い方が分かりやすいです。1コマに1つの単語を書き、授業で似ている単語や類義語が出てきたら、その単語と同じコマにオレンジのペンで書き足していく。自分だけの単語帳になり、電車での移動中に見返しているそうです。化学や地理のように絵で覚えたい教科でも、友だちが使っていると書かれています。
数学は、1コマ目に公式、2コマ目にその公式を使う条件、3コマ目に例題の途中式、4コマ目に数字だけ変えた類題という割り当てが、使っている人の間で定着しています。公式だけ覚えて条件を忘れる失敗が、2コマ目を書くことで減ります。
社会は、出来事、原因、結果、覚え方の順に4コマを縦に読むと、4コマ漫画と同じ流れで頭に入ります。理科は、用語の定義、図か流れ、例外、確認問題の順です。どの教科も、4コマ目は自分で解く問題にする点は変えません。
最初にインデックスを貼り、項目ごとに5ページ空ける
ノートを開いて1ページ目から順に書いていくと、あとから足したい内容が入らず、同じ内容を別の場所に2回書くことになります。先に単元ごとのインデックスを貼り、単元と単元の間を5ページほど空けておくと、復習で出てきた追加分をその単元の中に書けます。
手順は3つです。まず、テスト範囲の単元を数えて、単元の数だけインデックスを用意します。次に、1つ目の単元のインデックスを1ページ目に貼り、5ページ空けて2つ目を貼る、これを繰り返します。88枚あるので、10単元でも余裕があります。最後に、1単元だけ書いてみて、5ページで足りるかを見てから残りを進めます。
インデックスの色は、教科ごとか、青は基礎、ピンクはよく出る、黄色はテスト直前に見る、のように役目ごとに決めます。決めた色の意味は表紙の裏に書いておきます。1週間たつと自分でも忘れるからです。
背表紙には、マスキングテープを貼って教科と範囲を書きます。冊数が増えたときに、本棚に立てたまま探せます。表紙は横書き、背表紙は縦書きにすると読みやすいです。
ペンは試し書きで裏抜けを確かめ、色は囲むだけ
週刊誌と同じ薄い紙なので、ペンの選び方で見やすさが変わります。最初の1ページで手持ちのペンを全部試し書きして裏を見る、色は大事なところを1色で囲むだけにする、この2つを守れば、裏写りで読めないページも、色だらけで目が止まらないページもできません。
万年筆は裏抜けする、と使っている人が書いています。インクの量が多いペンやマーカーの重ね塗りも裏に出やすいので、乾きが早いインクや細めのペンに替えます。蛍光ペンは、色がやわらかいタイプのほうが薄い紙で裏に出にくく、目も疲れません。最後のページの端で試すと、本番のページを汚さずに済みます。
色は、黒と1色で足ります。色分けに時間をかけるほど、覚える時間が減ります。大事な語を1色で囲む、答えだけオレンジで書く、この2つだけを決めます。囲んだ語を覚えたら、囲みの横に小さく×を付けると、次に見返すときに飛ばせます。
字は、自分が読めればそれでよいと決めてください。SNSで見かけるきれいなノートは、書く時間が長くなりがちです。1ページ3分で書き終わる字の大きさと量にして、余った時間を見返す側に回します。
板書と長い計算は別のノートに、4コマは覚える専用
4コマノートに向かない使い方を先に決めておくと、続きます。授業の板書を全部写す、長い計算や証明を書く、英作文や記述の練習をする、この3つは4コマではなく罫線か方眼のノートに書くと決めます。
理由は単純で、コマに入らないからです。1コマは数行分しかなく、途中式の多い数学の証明や、図を大きく描く地学の断面図は、コマからはみ出します。無理に小さく書くと、あとで読めず、見返さなくなります。
授業中は罫線か方眼のノートに普通に書き、家に帰ってから、その日の内容で「覚えなければならないこと」だけを4コマに移します。移す作業そのものが復習になるので、4コマノートは授業の後に開くノートです。
4つに分けて、それぞれが2〜3行で書けるか。これが4コマに書くかどうかの判断のしかたです。書けるなら4コマ、書けないなら別のノート、と分けると、4コマノートは「覚える専用の1冊」として、テスト前に開けば復習が終わるノートになります。
1コマ目だけ見て言えるページが増えたら、使えている
4コマノートが勉強に効いているかは、見た目ではなく、見返したときに分かります。1コマ目だけを見て2〜4コマ目が言えるページが、1週間で半分を超えていれば、書き方も見返し方も合っています。言えないページが多いなら、1ページに詰めすぎか、4コマ目の問題が難しすぎるかのどちらかです。
見返す回数は、書いた翌日、その週末、テストの前日の3回を目安にします。言えたページは右上に小さく日付を書き、3回言えたページはもう見ません。言えなかったページに付箋を貼ると、テスト前日はそのページだけ開けば済みます。
まずは、次のテスト範囲から用語を1つ選んで、基本の型で1ページ書いてみてください。書くのに3分、翌日に見返すのに30秒。この2つの時間で回るなら、教科ごとに1冊ずつ増やしていけます。時間がかかりすぎるなら、2コマ目の要点を減らすところから直します。
無印良品の4コマノートの勉強での使い方は、1コマ1つ、4コマ目は自分用の問題、インデックスを先に貼って5ページ空ける、ペンは試し書き、板書は別のノート、この5つで決まります。SNSで見た見た目に寄せるより、この5つを守るほうが覚える量が増えます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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